JAL ERJ-170 (2008〜)


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機種概要

ERJ170は、ブラジルの航空機メーカー、エンブラエル社が開発した双発リージョナルジェット機である。
このクラスのリージョナルジェット機としては珍しくウィングマウントエンジンを採用し、B737やA320といった小型機をさらに相似的に小さくしたフォルムとなっている。
2000年代に入ってから新設計された機種のため、フライバイワイヤとなった操縦系統をはじめ中大型機顔負けの装備が随所にある。
本機種は胴体断面に特徴があり、逆ダルマ型をしていて座席部分が一番広くなるようになっている。
2-2配置で4列の座席は小型機よりもむしろゆったりとしていて、リージョナルといえども機内の快適性には全く妥協がない。

JALグループでは、羽田空港のD滑走路オープンや成田空港のB滑走路延伸で大幅に発着枠が増える2010年を前に機材のダウンサイジングを進めてきた。
本機種は、その一環としてグループエアラインのジェイエアにより2009年2月から運航が始まった。
ジェイエアとエンブラエルのつながりは非常に深く、設立時のフリートがエンブラエルEMB110だった。
以来十数年ぶりに日本のエアラインにブラジル機が帰ってくることになった。
76席で運航される本機種は、「CRJ200の1.5倍」、「B737の半分」という絶妙なキャパシティを活かして今後も活躍の幅を広げていくだろう。
このクラスには、50年ぶりの国産旅客機である三菱MRJが参入しようとしており、このERJとスホーイ&ボーイングが開発を進めているSSJがまさに最大のライバルといえる。
2010年代後半になるとグループのフリート整理で、JACのDHC-8-400に代わって離島コミューター路線にも投入されている。


ジェイエア ERJ-170
EMBRAER ERJ-170 (JA 212J)

フリートリスト
登録記号 型式 製造番号 登録年月 抹消年月 座席仕様 備考
JA 211J ERJ-170STD 17000251 2008.10 Y76 (M01)
JA 212J ERJ-170STD 17000268 2009.01 Y76 (M01)
JA 213J ERJ-170STD 17000285 2009.05 Y76 (M01)
JA 214J ERJ-170STD 17000295 2009.09 Y76 (M01)
JA 215J ERJ-170STD 17000297 2009.10 Y76 (M01)
JA 216J ERJ-170STD 17000299 2009.11 Y76 (M01)
JA 217J ERJ-170STD 17000308 2010.04 Y76 (M01) 元「ハッピーターン」
JA 218J ERJ-170STD 17000314 2010.09 Y76 (M01)
JA 219J ERJ-170STD 17000315 2010.10 Y76 (M01)
JA 220J ERJ-170STD 17000322 2011.02 Y76 (M01)
JA 221J ERJ-170STD 17000353 2012.11 Y76 (M01) 元「行こう! 東北へ」
JA 222J ERJ-170STD 17000356 2013.03 Y76 (M01)
JA 223J ERJ-170STD 17000362 2013.07 Y76 (M01)
JA 224J ERJ-170STD 17000379 2013.12 Y76 (M01)
JA 225J ERJ-170STD 17000389 2014.03 Y76 (M01) ラグビーワールドカップ2019
JA 226J ERJ-170STD 17000514 2015.10 Y76 (M01)
JA 227J ERJ-170STD 17000524 2015.12 Y76 (M01)
JA 228J ERJ-170STD 17000720 2018.04 Y76 (M01)

スペック
ERJ-170 (国内線)
M01
全長 29.9 m
全幅 26.0 m
全高 9.9 m
巡航速度 800 km/h
航続距離 2,600 km
最大離陸重量 34.5 t
エンジン GE CF34-8E5 5,900 kg ×2
座席数 Y76

塗装バリエーション
ジェイエア ERJ-170
EMBRAER ERJ-170 (JA 211J) 旧塗装

参考文献

「JAL JET STORY」 イカロス出版, 2009年
「日本のエアライン2008-2009」 イカロス出版, 2008年


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