JAL ERJ-190 (2016〜)


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機種概要

ERJ190は、ブラジルの航空機メーカー、エンブラエル社が開発した双発リージョナルジェット機である。
このクラスのリージョナルジェット機としては珍しくウィングマウントエンジンを採用し、B737やA320といった小型機をさらに相似的に小さくしたフォルムとなっている。
2000年代に入ってから新設計された機種のため、フライバイワイヤとなった操縦系統をはじめ中大型機顔負けの装備が随所にある。
2-2配置で4列の座席は小型機よりもむしろゆったりとしていて、リージョナルといえども機内の快適性には全く妥協がない。
基本型のERJ170から延長された胴体とともに、主翼・水平尾翼・垂直尾翼の大型化やエンジンのパワーアップなどを施した兄貴分になる。
世界的にはERJ170/175からの大型化のみならず、旧式化したDC-9やフォッカー70/100、BAe146、Tu-134などのリプレースで700機以上が納入されている。

JALグループでリージョナル路線を担当するジェイエア(JLJ)では、すでに運航しているERJ170の一部を発注変更する形でERJ190を導入した。
元々この90席クラスの機体としては国産のMRJ90が予定されていたが、度重なる開発遅延によりエンブラエル機の増備で埋め合わせることになった。
機内はJALグループの100席以下リージョナル機としては初めてクラスJ(プレミアムエコノミー)が設定され、機内前方に1-2配置で15席ある。
路線展開としてはERJ170からの大型化とB737-400/800からの小型化の双方に対応できる立ち位置で、かつてのMD-87を思わせるところがある。
同じJALグループの日本エアコミューター(JAC)が大型プロペラ機のDHC-8-400を削減しATR42-600に統一することから、ERJ170とともに種子島・奄美大島・徳之島などジェット機対応の離島空港にも活躍の場を広げていく。


ジェイエア ERJ-190
EMBRAER ERJ-190 (JA 241J)

フリートリスト
登録記号 型式 製造番号 登録年月 抹消年月 座席仕様 備考
JA 241J ERJ-190STD 19000708 2016.04 P15 Y80 (M11)
JA 242J ERJ-190STD 19000712 2016.06 P15 Y80 (M11)
JA 243J ERJ-190STD 19000718 2016.08 P15 Y80 (M11)
JA 244J ERJ-190STD 19000722 2016.11 P15 Y80 (M11)
JA 245J ERJ-190STD 19000724 2016.12 P15 Y80 (M11)
JA 246J ERJ-190STD 19000728 2017.01 P15 Y80 (M11)
JA 247J ERJ-190STD 19000730 2017.06 P15 Y80 (M11)
JA 248J ERJ-190STD 19000731 2017.07 P15 Y80 (M11) ミニオンジェット
JA 249J ERJ-190STD 19000735 2017.08 P15 Y80 (M11)
JA 250J ERJ-190STD 19000741 2017.10 P15 Y80 (M11) わかぱんジェット
JA 251J ERJ-190STD 19000742 2017.12 P15 Y80 (M11)
JA 252J ERJ-190STD 19000748 2018.01 P15 Y80 (M11)
JA 253J ERJ-190STD 19000753 2018.04 P15 Y80 (M11)
JA 254J ERJ-190STD 19000757 2018.07 P15 Y80 (M11)

スペック
ERJ-190 (国内線)
M11
全長 36.2 m
全幅 28.7 m
全高 10.6 m
巡航速度 800 km/h
航続距離 3,000 km
最大離陸重量 45.0 t
エンジン GE CF34-10E 7,757 kg ×2
座席数 95
(P15 Y80)

参考文献

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