JAL JETSTREAM SUPER 31 (1991〜2003)


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機種概要

ジェットストリーム・スーパー31は、イギリスのBAEシステムズが開発した双発ターボプロップ旅客機である。
1960年代にBAEシステムズの前身の一つ、ハンドレページによって設計されたビジネス機HP137ジェットストリームが原型になっている。
コミューター機の枠内いっぱいの19席までキャパシティを拡大するため、胴体を延長したのが31/32型で1980年に初飛行した。
ライバルはDHC-6ツインオターやドルニエDo228であるが、与圧装置を持ち揺れの少ない高々度を比較的高速で飛ぶことができる。
派生型としては、さらに胴体を伸ばして30席クラスとしてジェットストリーム41が存在する。

現在はERJ170を主力として日本各地を飛び回っているジェイエア(JAR)だが、その始まりはJALの子会社で航空機関士のパイロット移行訓練を行っていたジャルフライトアカデミー(JFE)である。
JFEは西瀬戸エアリンクからエンブラエル110バンディランテを路線とともに引き継いだが、IFR(計器飛行)ができなかったため悪天候などによる欠航も多かった。
このときに新機材として白羽の矢が当たったのが本機種であり、1991年に1号機を導入して以来、5機体制にまで増強されることになった。
JALグループのコミューター路線を担うエアラインとして広島西飛行場(現広島ヘリポート)を拠点に西日本各地に路線を伸ばしていた。
しかし2001年にはJARが新機材としてCRJ200を導入し、デビューからわずか12年で日本の空から去ることになってしまった。
ラストフライトは偶然にもANKのYS-11と同じ日、2003年8月31日。
スポットライトを浴びて派手に引退したYSとは対照的に慎ましやかな引退となったJS31だが、5機とも元気に活躍を続けている。


ジェイエア JS31
BAE SYSTEMS BAe3217 JETSTREAM SUPER 31 (JA 8876) ジェイエア

フリートリスト
登録記号 型式 製造番号 登録年月 抹消年月 備考
JA 8590 BAe3217 986 1996.05 2001.10 売却 現レッドスター TC-RSA
製造最終号機
JA 8591 BAe3217 985 1997.09 2003.09 売却 現サンエアスカンジナビア OY-SVB
ラストフライト機
JA 8865 BAe3217 981 1993.08 2003.05 売却 現エルニールエア TF-ORC
JA 8876 BAe3217 923 1991.04 2002.01 売却 現ロイヤルスターアビエーション RP-C2812
JA 8877 BAe3217 925 1991.04 2003.05 売却 現イーグルエア TF-ORA

スペック
JS31 (国内線)
全長 16.0 m
全幅 14.4 m
全高 5.4 m
巡航速度 489 km/h
航続距離 1,300 km
最大離陸重量 7.4 t
エンジン Honeywell TPE331-12UAR-703H 1,020 SHP ×2
座席数 Y19

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