JAL DHC-8-100 (1997〜2017)


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機種概要

DHC-8は、カナダのボンバルディア社が開発した双発ターボプロップ旅客機である。
50席クラス四発のDHC-7と19席クラス双発のDHC-8の間を埋めるモデルとして、STOL性能と高速巡航を高次元でバランスするべく開発がスタートした。
DHC-7と共通の胴体断面を受け継いでいるが、機首部分の形状やキャビン設備など様々な改良が行われている。
座席は2-2配置の横4列で39席が標準となり、ATR42やSAAB340Bなどがライバルとなる。
本機種は高翼機であるためすべての窓側席から地上の風景が一望できるのが大きな特徴だ。
DHC-6/7譲りの離着陸性能はもちろん健在で、海外では800m滑走路での運用も日常的に行われている。

JALグループでは、那覇空港をベースに運航する琉球エアーコミューター(RAC)が1997年から本機種を導入した。
1970年代から運航され老朽化が進んでいたDHC-6ツインオターの後継、そして機材大型化による新たな路線展開を見込んでの選定だった。
那覇−奄美・与論線など沖縄県外に進出したほか、親会社の日本トランスオーシャン航空(JTA)のYS-11路線を引き継ぐなど本機種はRACの急成長に貢献している。
RACでは1997年に導入された2機に続いて、2000年と2003年に1機ずつを増強しているが、この2機は機内騒音低減システムを装備したQ100型というモデルになっている。
すでに生産が終了しているため、同じグループの日本エアコミューター(JAC)で運航実績があるQ400を後継として導入している。


ジェイエア ERJ-170
BOMBARDIER DHC-8-103 (JA 8972)

フリートリスト
登録記号 型式 製造番号 登録年月 抹消年月 座席仕様 備考
JA 8935 DHC-8-Q103 593 2003.02 2017.10 売却 現リージョナルワン C-FWLN
JA 8972 DHC-8-103 472 1997.01 2017.01 売却 AVMAX C-FTKH 整備保存
JA 8973 DHC-8-103 501 1997.10 2017.06 売却 現ヴィデロー航空 LN-WIW
JA 8974 DHC-8-Q103 540 2000.01 2016.07 売却 現フライヴァイキング LN-FVB

スペック
DHC-8-100 (国内線)
Q11
全長 22.3 m
全幅 25.9 m
全高 7.5 m
巡航速度 502 km/h
航続距離 1,917 km
最大離陸重量 15.0 t
エンジン PWC PW121 2,150 SHP ×2
座席数 Y39

参考文献

「日本のエアライン2009-2010」 イカロス出版, 2009年


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