CRJ200はカナダのボンバルディアが開発した50人乗りリージョナルジェット機である。
以前このクラスはターボプロップ機の守備範囲だったが、ジェット機の高速性が評価されてベストセラーとなり全世界で1000機以上が活躍している。
リージョナル機といっても、巡航速度は小型機のB737やA320をしのぎ、航続距離でも引けを取らない高性能を誇る。
また、ビジネスジェット「チャレンジャー」をベースに設計されたため、機内の快適性も申し分ない。
2000年に、JALの子会社で広島西飛行場をベースにコミューター機JS31を運航していたジェイエアが本機種を導入した。
JALグループの全体方針によりジェイエアがフィーダー路線を担うことが決まったため、日本トランスオーシャン航空とJALエクスプレスがローカル線で運航するB737-400よりも小型のジェット機として選ばれた。
JAL・JAS統合により、JALグループにはより大型のターボプロップ機Q400が加わったが、需要や路線距離などに応じて本機種とQ400を上手に使い分けた。
2006年までに9機が導入され大阪伊丹空港や新千歳空港をベースに活躍し、日本全国にリージョナルジェットの路線網を広げた。
その後、本機種の兄貴分として2008年からエンブラエルERJ170、さらに2016年からERJ190の導入が始まり、ジェイエアも機材の大型化に舵を切った。
ERJ190と入れ替わりに2016年に初号機が引退し、2018年3月をもってJALグループ最後のリアエンジン機が姿を消した。
BOMBARDIER CL-600-2B19/CRJ-200ER (JA 204J)
登録記号 |
型式 |
製造番号 |
登録年月 |
抹消年月 |
備考 |
JA 201J |
CL-600-2B19/CRJ-200ER |
7452 |
2000.12 |
2016.06 |
売却 現エアエスト ES-LCA |
JA 202J |
CL-600-2B19/CRJ-200ER |
7484 |
2001.03 |
2016.11 |
売却 サザンエアクラフト N484RH 整備保存 |
JA 203J |
CL-600-2B19/CRJ-200ER |
7626 |
2002.03 |
2017.01 |
売却 現ズームエア VT-ZOC |
JA 204J |
CL-600-2B19/CRJ-200ER |
7643 |
2002.05 |
2017.03 |
売却 現シュリー航空 9N-AMC |
JA 205J |
CL-600-2B19/CRJ-200ER |
7767 |
2003.03 |
2017.10 |
売却 現ズームエア VT-ZOD |
JA 206J |
CL-600-2B19/CRJ-200ER |
7834 |
2003.08 |
2017.07 |
売却 現エアポハン HL8298 |
JA 207J |
CL-600-2B19/CRJ-200ER |
8050 |
2005.10 |
2018.01 |
売却 リージョナルワン 2-CFFV 整備保存 |
JA 208J |
CL-600-2B19/CRJ-200ER |
8059 |
2005.12 |
2018.02 |
売却 リージョナルワン 2-CFFX 整備保存 |
JA 209J |
CL-600-2B19/CRJ-200ER |
8062 |
2006.03 |
2018.03 |
売却 リージョナルワン 2-CFFZ 整備保存 |
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CRJ-200 (国内線) |
Y01 |
全長 |
26.8 m |
全幅 |
21.2 m |
全高 |
6.2 m |
巡航速度 |
859 km/h |
航続距離 |
3,046 km |
最大離陸重量 |
35.9 t |
エンジン |
GE CF34-3B1 3,960 kg ×2 |
座席数 |
Y50 |
BOMBARDIER CL-600-2B19/CRJ-200ER (JA 201J) 旧塗装
BOMBARDIER CL-600-2B19/CRJ-200ER (JA 202J) 旧々塗装
「JAL JET STORY」 イカロス出版, 2009年
「日本のエアライン2008-2009」 イカロス出版, 2008年
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