JAL CRJ-200 (2000〜2018)


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機種概要

CRJ200はカナダのボンバルディアが開発した50人乗りリージョナルジェット機である。
以前このクラスはターボプロップ機の守備範囲だったが、ジェット機の高速性が評価されてベストセラーとなり全世界で1000機以上が活躍している。
リージョナル機といっても、巡航速度は小型機のB737やA320をしのぎ、航続距離でも引けを取らない高性能を誇る。
また、ビジネスジェット「チャレンジャー」をベースに設計されたため、機内の快適性も申し分ない。

2000年に、JALの子会社で広島西飛行場をベースにコミューター機JS31を運航していたジェイエアが本機種を導入した。
JALグループの全体方針によりジェイエアがフィーダー路線を担うことが決まったため、日本トランスオーシャン航空とJALエクスプレスがローカル線で運航するB737-400よりも小型のジェット機として選ばれた。
JAL・JAS統合により、JALグループにはより大型のターボプロップ機Q400が加わったが、需要や路線距離などに応じて本機種とQ400を上手に使い分けた。
2006年までに9機が導入され大阪伊丹空港や新千歳空港をベースに活躍し、日本全国にリージョナルジェットの路線網を広げた。
その後、本機種の兄貴分として2008年からエンブラエルERJ170、さらに2016年からERJ190の導入が始まり、ジェイエアも機材の大型化に舵を切った。
ERJ190と入れ替わりに2016年に初号機が引退し、2018年3月をもってJALグループ最後のリアエンジン機が姿を消した。


ジェイエア CRJ-200
BOMBARDIER CL-600-2B19/CRJ-200ER (JA 204J)

フリートリスト
登録記号 型式 製造番号 登録年月 抹消年月 備考
JA 201J CL-600-2B19/CRJ-200ER 7452 2000.12 2016.06 売却 現エアエスト ES-LCA
JA 202J CL-600-2B19/CRJ-200ER 7484 2001.03 2016.11 売却 サザンエアクラフト N484RH 整備保存
JA 203J CL-600-2B19/CRJ-200ER 7626 2002.03 2017.01 売却 現ズームエア VT-ZOC
JA 204J CL-600-2B19/CRJ-200ER 7643 2002.05 2017.03 売却 現シュリー航空 9N-AMC
JA 205J CL-600-2B19/CRJ-200ER 7767 2003.03 2017.10 売却 現ズームエア VT-ZOD
JA 206J CL-600-2B19/CRJ-200ER 7834 2003.08 2017.07 売却 現エアポハン HL8298
JA 207J CL-600-2B19/CRJ-200ER 8050 2005.10 2018.01 売却 リージョナルワン 2-CFFV 整備保存
JA 208J CL-600-2B19/CRJ-200ER 8059 2005.12 2018.02 売却 リージョナルワン 2-CFFX 整備保存
JA 209J CL-600-2B19/CRJ-200ER 8062 2006.03 2018.03 売却 リージョナルワン 2-CFFZ 整備保存

スペック
CRJ-200 (国内線)
Y01
全長 26.8 m
全幅 21.2 m
全高 6.2 m
巡航速度 859 km/h
航続距離 3,046 km
最大離陸重量 35.9 t
エンジン GE CF34-3B1 3,960 kg ×2
座席数 Y50

塗装バリエーション
ジェイエア CRJ-200
BOMBARDIER CL-600-2B19/CRJ-200ER (JA 201J) 旧塗装

ジェイエア CRJ-200
BOMBARDIER CL-600-2B19/CRJ-200ER (JA 202J) 旧々塗装

参考文献

「JAL JET STORY」 イカロス出版, 2009年
「日本のエアライン2008-2009」 イカロス出版, 2008年


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