ANA DHC-8-400 (2003〜)


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機種概要

DHC-8-400は、カナダのボンバルディア社が開発した双発ターボプロップ旅客機である。
1995年にDHC-8シリーズの最大モデルとして計画がスタートし、グラスコクピットや新型エンジンを中心とする大幅な新世代化が盛り込まれた。
胴体はこれまで最大だったDHC-8-300から6.8m延長され、全エコノミークラスで70〜80席が収容できる。
また、出力を倍増したPW150Aエンジンと新型の6枚プロペラにより、巡航速度はプロペラ旅客機の中では最速級の670km/hに達する。
キャビンにはアクティブ型騒音低減装置が搭載され、Quietの頭文字を取った「Q400」と呼ばれている。

ANAグループでは、羽田と札幌丘珠をベースにDHC-8-300を運航していたエアーニッポンネットワーク(AKX)が、伊丹ベースでの運航を始めるにあたって新しく導入した。
その後、エアーセントラル(CRF)もF50のリプレースとして本機種を選定し、セントレアベースでも活躍を始めた。
機内はモノクラス74席で、塗装はDHC-8-300で採用されたフラワーカラーではなく通常のトリトンブルーとなった。
就航路線を見るとYS-11が以前飛んでいたところも多く、ジェット機並みの高速性とYSでの多頻度を両立した戦略機材となりつつある。
2010年にエアーネクストとエアーセントラルがエアーニッポンネットワークに吸収合併される形でANAウイングス(AKX)が発足し、本機種はAKXの所属となっている。
以前は高知空港での胴体着陸事故をはじめトラブルが頻発していたが、現在は信頼性も大きく改善し、24機が日本各地に活躍範囲を広げている。


全日空 DHC-8-400
BOMBARDIER DHC-8-Q402 (JA 841A) 現行塗装

フリートリスト
登録記号 型式 製造番号 登録年月 抹消年月 座席仕様 備考
JA 460A DHC-8-Q402NG 4416 2012.08 Y74
JA 461A DHC-8-Q402NG 4430 2013.01 Y74
JA 462A DHC-8-Q402NG 4445 2013.07 Y74
JA 463A DHC-8-Q402NG 4558 2017.07 Y74
JA 464A DHC-8-Q402NG 4565 2017.10 Y74
JA 465A DHC-8-Q402NG 4571 2017.12 Y74
JA 841A DHC-8-Q402 4080 2003.07 Y74
JA 842A DHC-8-Q402 4082 2003.10 Y74
JA 843A DHC-8-Q402 4084 2004.01 Y74
JA 844A DHC-8-Q402 4091 2004.05 Y74
JA 845A DHC-8-Q402 4096 2004.11 Y74
JA 846A DHC-8-Q402 4097 2004.12 Y74
JA 847A DHC-8-Q402 4099 2005.02 Y74
JA 848A DHC-8-Q402 4102 2005.04 Y74
JA 849A DHC-8-Q402 4106 2005.07 2010.03 売却 現オーロラ航空 RA-67252
JA 850A DHC-8-Q402 4108 2005.08 Y74
JA 851A DHC-8-Q402 4109 2005.10 Y74
JA 852A DHC-8-Q402 4131 2006.09 Y74
JA 853A DHC-8-Q402 4135 2006.11 Y74
JA 854A DHC-8-Q402 4151 2007.03 Y74
JA 855A DHC-8-Q402NG 4292 2010.02 Y74
JA 856A DHC-8-Q402NG 4335 2010.11 Y74
JA 857A DHC-8-Q402NG 4362 2011.05 Y74
JA 858A DHC-8-Q402NG 4385 2011.10 Y74
JA 859A DHC-8-Q402NG 4401 2012.03 Y74

スペック
DHC-8-400 (国内線)
全長 32.8 m
全幅 28.4 m
全高 8.3 m
巡航速度 670 km/h
航続距離 2,020 km
最大離陸重量 28.0 t
エンジン PWC PW150A 5,000 SHP ×2
座席数 Y74

参考文献

「ANA SKY STORY」 イカロス出版, 2009年
「日本のエアライン2009-2010」 イカロス出版, 2009年


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