B737-400は、ボーイング社が開発した短中距離用の小型双発機である。
ベストセラーになったB737-200を大幅に改良した「新世代737」のうち、胴体をストレッチした最大モデルである。
新世代737では、エンジンをこれまでのJT8Dに代えて低騒音・ハイパワーのCFM56に変更し、グラスコクピットも採用している。
胴体はB737-200から5mほど延長されて150席クラスになり、B727-200の後継機として導入した航空会社も多い。
新世代737の特徴といえば、何と言っても愛嬌のある「おむすび型エンジン」。
これはエンジンと地上のクリアランスが小さいB737の設計に、いかにして大口径のCFM56を搭載するかを考えて編み出されたものである。
ANK(エアーニッポン)では、老朽化が進むB737-200に代えて新世代機の増強を進めるために、2000年に本機種を導入した。
本機種の選定にあたっては、主力としているB737-500と操縦資格は共通で、胴体が長いために160席程度を収容できるメリットがあった。
A320とともにANKのフラッグシップとして、東京−八丈島、根室中標津、オホーツク紋別などの路線に就航していた。
ANKが運航する本機種は、500型やA320と見分けるためか、「アイランドドルフィン」の愛称でイルカの特別塗装が施されていた。
オペレーティングリースでの導入だったためにANKでの活躍はわずか5年にとどまったが、愛らしいイルカの飛行機はポケモンジェットが就航しないローカル空港の子供たちにも多くの夢を与えてきた。
2機ともにANKを退役した後も日本に残り、北海道国際航空を経て現在もスカイネットアジア航空のフリートで飛び続けている。
BOEING B737-46M (JA 392K) 現行塗装
登録記号 |
型式 |
製造番号 |
登録年月 |
抹消年月 |
備考 |
JA 391K |
B737-4Y0 |
24545/1805 |
2000.06 |
2005.04 |
購入 フーツラ航空 EC-ETB 1990年製造
国内移籍 北海道国際航空 JA391K |
JA 392K |
B737-46M |
28550/2847 |
2001.10 |
2005.12 |
購入 ヴァージンエクスプレス OO-VED 1997年製造
国内移籍 北海道国際航空 JA392K
現 ソラシドエア JA392K |
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B737-400 (国内線) |
全長 |
36.4 m |
全幅 |
28.9 m |
全高 |
11.1 m |
巡航速度 |
810 km/h |
航続距離 |
1,550 km |
最大離陸重量 |
58.0 t |
エンジン |
CFMI CFM56-3C1 10,860 kg ×2 |
座席数 |
Y168 |
BOEING B737-46M (JA 391K) アイランドドルフィン
Part 1 (JA 391K, 392K)
「ANA SKY STORY」 イカロス出版, 2009年
「日本のエアライン2008-2009」 イカロス出版, 2008年 「新・旅客機型式シリーズ3 日本のBoeing 737」 イカロス出版 2008年
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