ANA B767-300 (1987〜) / 300ER (1989〜) / 300F (2002〜)

B767-300は、ボーイングがB767-200のストレッチ型として開発した250席クラスの中型双発機である。
三発ワイドボディ機のすぐ下に位置する手頃なキャパシティと、幅広い路線に投入できる汎用性によってベストセラーになった。
B767シリーズには他に200型、400型といったバリエーションがあるが、その中でも突出して生産数が多いのが本機種300型となっている。
現在では、燃料タンクの増設と高性能エンジンの装備で航続距離を延長した改良型のB767-300ERが生産されている。
ボーイングの他機種同様に貨物専用型も開発され、300ER型をベースとして新造の300F型と旅客型から改修した300BCF型が生まれている、

ANAでは、経年化が進むL-1011トライスターの代替機として本機種の導入を進め、1987年に初号機JA8256が納入された。
現在ではプレミアムクラス10席を含む270席で30機余りの国内線仕様機が運航され、羽田・伊丹発着の地方路線を中心に縦横無尽に活躍する。
トライスターでは運航できなかった2000m滑走路の地方空港にも次々に就航し、これまでB727-200などで運航されていた路線にもワイドボディ機が投入されるようになった。
一方、国際線機材として300ER型の導入も1989年からと比較的早くに進め、定期便やチャーター便に幅広く活躍する。
特に2010年以降に導入されたJA619A以降の機体は、燃費向上によるCO2排出削減のためにブレンディッドウィングレットが装着されている。
2002年からはANA本体として初めての貨物専用機として300F型が就航して、日本通運や日本郵政などと独自の提携を構築し始めた。
現在ではさらに増える貨物需要に応えるため、初期導入の300ER型をBCFに改修することでフリートを9機まで増やしている。

Part 1 (JA 8256, 8257, 8258, 8259)
Part 2 (JA 8271, 8272, 8273, 8274)
Part 3 (JA 8275, 8285, 8286, 8287)
Part 4 (JA 8288, 8289, 8290, 8291)
Part 5 (JA 8362, 8363, 8368, 8360)
Part 6 (JA 8356, 8357, 8358, 8359)
Part 7 (JA 8322, 8323, 8324, 8567)
Part 8 (JA 8568, 8569, 8578, 8579)
Part 9 (JA 8670, 8674, 8677, 8664)
Part 10 (JA 8669, 8342, 8970, 8971)
Part 11 (JA 601A, 602A, 603A, 604A)
Part 12 (JA 606A, 607A, 608A)
Part 13 (JA 610A, 611A)
Part 14 (JA 614A)

「ANA SKY STORY」 イカロス出版, 2009年
「日本のエアライン2008-2009」 イカロス出版, 2008年
「新・旅客機型式シリーズ5 日本のBoeing 767」 イカロス出版 2008年

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