B737-400は、ボーイング社が開発した短中距離用の小型双発機である。
ベストセラーになったB737-200を大幅に改良した「新世代737」のうち、胴体をストレッチした最大モデルである。
新世代737では、エンジンをこれまでのJT8Dに代えて低騒音・ハイパワーのCFM56に変更し、グラスコクピットも採用している。
胴体はB737-200から5mほど延長されて150席クラスになり、B727-200の後継機として導入した航空会社も多い。
新世代737の特徴といえば、何と言っても愛嬌のある「おむすび型エンジン」。
これはエンジンと地上のクリアランスが小さいB737の設計に、いかにして大口径のCFM56を搭載するかを考えて編み出されたものである。
2005年、北海道国際航空(ADO)では旭川線を運航していたB767-200がリース期間満了を迎えるにあたって、今後の路線展開をにらんだ新しい機材の導入が急務となっていた。
そこで白羽の矢が当たったのが、包括提携を結んでいるANAの子会社、エアーニッポンを機材整理のために退役する本機種だった。
ANK時代は170席のハイデンシティ配置で運航されてきた2機は、国内線の中では長距離にあたる北海道路線を運行するにあたって、ゆったりの155席に改修された。
2008年からはANKで活躍してきた500型がフリートに加わって3機種体制となり、新千歳−仙台線が開設されるなど新たな展開も始まっている。
その一方で本機種は「ローカル線の立ち上げ」という重要任務を遂げて4年間の活躍を終え、2008年12月にSNAへ移籍する形でフリートを離れた。
BOEING B737-4Y0 (JA 391K) 現行塗装
登録記号 |
型式 |
製造番号 |
登録年月 |
抹消年月 |
備考 |
JA 391K |
B737-4Y0 |
24545/1805 |
2005.04 |
2008.07 |
購入 エアーニッポン JA391K 1990年製造
国内移籍 ソラシドエア JA391K |
JA 392K |
B737-46M |
28550/2847 |
2005.12 |
2009.01 |
購入 エアーニッポン JA392K 1997年製造
国内移籍 現ソラシドエア JA392K |
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B737-400 |
全長 |
36.4 m |
全幅 |
28.9 m |
全高 |
11.1 m |
巡航速度 |
810 km/h |
航続距離 |
1,550 km |
最大離陸重量 |
58.0 t |
エンジン |
CFMI CFM56-3C1 10,860 kg ×2 |
座席数 |
Y155 |
Part 1 (JA 391K, 392K)
「日本のエアライン2008-2009」 イカロス出版, 2008年 「新・旅客機型式シリーズ3 日本のBoeing 737」 イカロス出版 2008年
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