Do-228は、ドイツのドルニエ社が開発した双発ターボプロップ旅客機である。
小型コミューター機として標準的な15〜19席クラスの機体として開発され、デハビランドカナダ(現ボンバルディア)DHC-6のライバルとなった。
与圧装備こそ持たないものの、主翼には空力性能を重視して三角形の翼端を持つ「TNT翼」が採用され、優れた飛行性能が売りだ。
胴体はDHC-6より細く、そのため座席は通路を挟んで1-1の配置となり最後部だけ3席並んでいる。
ほぼ全席が窓側かつ通路側であり、さらに高翼機のために機内からの見晴らしも良い。
DHC-6ほどではないが短距離離着陸(STOL)性能も高く、調布空港をはじめとする800m滑走路でも余裕を持った運用が可能だ。
旧JASグループの日本エアコミューター(別記事で解説)に続いて、1999年には新中央航空(CUK)が本機種を導入した。
N24ノーマッドに代わるフラッグシップとして、調布空港発着の伊豆諸島路線に現在5機が投入されている。
BN-2Bアイランダーに比べて大型かつ高速であり、高精度な計器飛行が可能なため就航率の向上に大きく貢献している。
2011年に導入された4号機からは、グラスコクピットを搭載しプロペラも5枚になったDo228NGである。
また、CUKに引き続き2001年には壱岐国際航空(IIA)が元JACの機体を購入して福岡−壱岐線に就航させた。
しかしながら資金難により2002年には早くも運航停止となり、国内でDo228のオペレーターは現在CUKのみとなっている。
FAIRCHILD DORNIER Do-228-212 (JA 31CA) 新中央航空)
登録記号 |
運航会社 |
型式 |
製造番号 |
登録年月 |
抹消年月 |
座席仕様 |
備考 |
JA 8835 |
IIA |
Do-228-201 |
8007 |
1999.12 |
2005.06 |
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購入 日本エアコミューター JA8835 1983年製造
売却 :現ルアグエアロスペース D-ISIS |
JA 31CA |
CUK |
Do-228-212 |
8242 |
1999.10 |
|
Y19 |
|
JA 32CA |
CUK |
Do-228-212 |
8243 |
2002.10 |
2019.10 |
|
|
JA 33CA |
CUK |
Do-228-212 |
8245 |
2006.10 |
|
Y19 |
|
JA 34CA |
CUK |
Do-228-212NG |
8300 |
2010.12 |
|
Y19 |
|
JA 35CA |
CUK |
Do-228-212NG |
8304 |
2014.01 |
|
Y19 |
|
JA 36CA |
CUK |
Do-228-212NG |
8320 |
2017.01 |
|
Y19 |
|
JA 37CA |
CUK |
Do-228-212NG |
8326 |
2019.05 |
|
Y19 |
|
|
Do-228 |
全長 |
16.6 m |
全幅 |
17.0 m |
全高 |
4.9 m |
巡航速度 |
410 km/h |
航続距離 |
1,150 km |
最大離陸重量 |
5.7 t |
エンジン |
Honeywell TPE331-5252D 776 SHP ×2 |
座席数 |
Y19 |
「日本のエアライン2010-2011」 イカロス出版, 2010年
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