SNA B737-400 (2002〜2014)

B737-400は、ボーイング社が開発した短中距離用の小型双発機である。
ベストセラーになったB737-200を大幅に改良した「新世代737」のうち、胴体をストレッチした最大モデルである。
新世代737では、エンジンをこれまでのJT8Dに代えて低騒音・ハイパワーのCFM56に変更し、グラスコクピットも採用している。
胴体はB737-200から5mほど延長されて150席クラスになり、B727-200の後継機として導入した航空会社も多い。
新世代737の特徴といえば、何と言っても愛嬌のある「おむすび型エンジン」。
これはエンジンと地上のクリアランスが小さいB737の設計に、いかにして大口径のCFM56を搭載するかを考えて編み出されたものである。

2002年に、スカイマークとエアドゥに続いて国内の航空業界に参入したスカイネットアジア航空(SNA)。
国内線の中では長距離にあたる九州路線のため、機内はシートピッチを広めに確保して150席仕様となった。
一時期は運航コストを削減するために、欧米の格安エアラインで一般的な170席仕様を採用したものの、現在では全機が150席に戻されている。
これまでに北海道国際航空から移籍した2機を含め11機を導入した一方で2機をリースバックし、最大9機のフリートで九州・沖縄路線に就航している。
今後は経年機からB737-800へとリプレースされるとともに、新社名「ソラシドエア」のピスタチオグリーンに塗り替えが進んでいる。
2013年8月に最後のトロピカルカラー機JA737Fが引退し、ソラシドエアへのブランド統一が完了した。
そして2014年10月、最後まで残っていたJA737BとJA392Kが引退となり、B737-800への機種統一が完了した。

Part 1 (JA 737A, 737B, 737C, 737D)
Part 2 (JA 737E, 737F, 737V, 737W)

「日本のエアライン2008-2009」 イカロス出版, 2008年
「新・旅客機型式シリーズ３ 日本のBoeing 737」 イカロス出版 2008年

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