NCA B747-400F (2005〜2019)


本文へジャンプ
機種概要

B747-400Fはアメリカを代表する航空機メーカー、ボーイングが開発した大型貨物機である。
「ジャンボ」の愛称で知られるボーイングB747は貨物機としても非常に人気が高く、その新世代モデルとして1985年に開発がスタートした。
B747-200Fをベースにコクピットをハイテク化して2人乗務とし、翼端にはウィングレットを装着して航続距離や搭載量を大幅に伸ばした。
旅客型や貨客混載型はアッパーデッキが延長された300型をベースに開発している一方で、貨物型ではアッパーデッキが貨物搭載に適さないばかりか天井高の問題で妨げとなるためオリジナルボディが採用されている。
貨物搭載用のドアは後部胴体左側に取り付けられたサイドカーゴドアに加え、長尺貨物の搭載に用いられる機首部分のノーズカーゴドアを装備する。
近年では旅客型や貨客混載型から貨物型に改修される機体も多く、ボーイング純正プログラムであるBCFや公認の社外プログラムであるBDSFと呼ばれる機体が増えている。
BCF/BDSFは搭載量こそ当初から貨物型として生産された機体にかなわないが、B747-200Fと比較して高性能の機体を安価に手に入れられることから採用するエアラインが増えている。

これまでB747-200Fを使っていたNCAでは、機材の増強と新世代化を兼ねて本機種を10機発注し、2005年から運航を開始した。
NCAでは初めてとなるシップネームが採用され、初号機JA01KZは「NCA Pleiades(プレアデス)」と名付けられた。
本機種の導入をきっかけにNCAでは会社の体制も大きく変わり、日本郵船の連結子会社となりANAグループから離脱した。
その関係もあり、ANAグループとして発注された2号機までは「B747-481F」、独立後の3号機からは「B747-4KZ/F」と同仕様ながら型式が変わっている。
現在は発注された10機のうち8機が納入されているが、残る2機は完成したものの受領を繰り延べて提携関係にあるベルギーのカーゴB、ロシアのエアブリッジカーゴで運航されている。
折しもライバルであるJALが倒産・経営再建に伴って貨物専用機事業から撤退することとなり、NCAの本機種は日本唯一のジャンボフレイターとして新型のB747-8とともに活躍してきた。
しかし2018年に整備記録の改ざんが発覚して一時全機が運航停止となり、再始動にあたって運航規模縮小と8型への機材統一が行われたため2019年2月をもって引退となった。


日本貨物航空 B747-400F
BOEING B747-481F (JA 01KZ) 現行塗装

フリートリスト
登録記号 型式 製造番号 登録年月 抹消年月 愛称 備考
JA 01KZ B747-481F 34016/1360 2005.06 2014.08 Pleiades 売却 現カリッタエア N401KZ
JA 02KZ B747-481F 34017/1363 2005.08 2013.06 Progress 売却 現カリッタエア N402KZ
JA 03KZ B747-4KZ/F 34018/1378 2006.10 2014.09 Phoenix 売却 現カリッタエア N403KZ
JA 04KZ B747-4KZ/F 34283/1383 2007.03 2017.08 Pegasus 売却 現アトラスエア N404KZ
JA 05KZ B747-4KZ/F 36132/1394 2007.10 2019.02 Apollo 売却 現アトラスエア N405KZ
JA 06KZ B747-4KZ/F 36133/1397 2007.12 2018.11 Antares 売却 現カリッタエア N406KZ
JA 07KZ B747-4KZ/F 36134/1405 2008.05 2016.11 Andromeda 売却 現アトラスエア N407KZ
JA 08KZ B747-4KZ/F 36135/1408 2008.08 2018.11 Aries 売却 現カリッタエア N408KZ
JA 09KZ B747-4KZ/ERF 36784/1411 Artemis 2008.12〜2009.07 カーゴBにリース OO-CBC
2010.04 エアブリッジカーゴにリース中 VQ-BHE
JA 10KZ B747-4KZ/ERF 36785/1418 Aquarius 2009.05〜2009.07 カーゴBにリース OO-CBD
2010.07 エアブリッジカーゴにリース中 VQ-BIA

スペック
B747-400F
全長 70.7 m
全幅 64.4 m
全高 19.4 m
巡航速度 910 km/h
航続距離 7,850 km
最大離陸重量 397.0 t
エンジン GE CF6-80C2B1F 23,540 kg ×4
最大搭載量 120.0 t

参考文献

「日本のエアライン2009-2010」 イカロス出版, 2009年


ご注意

写真・イラストについては著作権のみ保持しますが、利用についての制限は設けません。
正確な情報を掲載するよう心がけておりますが、誤りがあれば報告していただければ幸いです。


   Copyright (C) 2002-2019 T.Takahashi All Rights Reserved.