A320は、ヨーロッパのエアバスインダストリーがボーイングB737やマクドネルダグラスMD-80に対抗すべく新規開発した小型双発機だ。
B737や同じフランスのダッソー・メルキュールと同様に、2基のエンジンは主翼下に取り付けられたウィングマウント方式となっている。
操縦システムはA300から大幅に進化し、完全に電子化されたフライバイワイヤが導入された。
操縦輪はサイドスティックに置き換えられ、操縦資格は大型機のA330/340や超大型機のA380と共通化された。
2012年にはANAとマレーシアの大手LCCエアアジアが提携して「エアアジアジャパン」が設立され、本機種を使用して就航した。
5機のA320で成田空港と中部空港を拠点に国内線・国際線を運航し、将来的にはエアアジア本体のネットワークと接続する計画であった。
しかし成田空港の門限問題や経営方針の対立などから2013年には早くも合弁解消が決まってしまった。
エアアジア側は楽天などとともに日本市場への再参入に取りかかり、2015年に新生エアアジアジャパンとしての初号機が納入された。
しかしながら就航までの道のりは向かい風厳しく、セントレアを拠点に就航したのは2年が過ぎた2017年秋のことであった。
現在は3機のフリートでセントレアと新千歳・台北を結ぶ路線を運航し、フリート増強と新路線展開に向けて歩み出している。
AIRBUS A320-216 (JA 02AJ)
登録記号 |
運航会社 |
型式 |
製造番号 |
登録年月 |
抹消年月 |
座席仕様 |
備考 |
JA 01AJ |
WAJ(I) |
A320-216 |
5153 |
2012.06 |
2013.11 |
|
売却 現インドネシアエアアジア PK-AZJ |
JA 02AJ |
WAJ(I) |
A320-216 |
5200 |
2012.07 |
2013.11 |
|
売却 現インドネシアエアアジア PK-AZI |
JA 03AJ |
WAJ(I) |
A320-216 |
5325 |
2012.10 |
2013.10 |
|
売却 現インドネシアエアアジア PK-AZH |
JA 04AJ |
WAJ(I) |
A320-216W |
5547 |
2013.03 |
2013.11 |
|
売却 現エアアジア 9M-AQX |
JA 05AJ |
WAJ(I) |
A320-216W |
5657 |
2013.06 |
2013.09 |
|
売却 現インドネシアエアアジア PK-AZG |
JA 01DJ |
WAJ(II) |
A320-216W |
6702 |
2015.10 |
|
Y180 |
|
JA 02DJ |
WAJ(II) |
A320-216W |
6792 |
2016.04 |
|
Y180 |
|
JA 03DJ |
WAJ(II) |
A320-216W |
8746 |
2019.02 |
|
Y186 |
|
|
A320-216W |
全長 |
37.6 m |
全幅 |
35.8 m |
全高 |
11.8 m |
巡航速度 |
872 km/h |
航続距離 |
6,370 km |
最大離陸重量 |
73.5 t |
エンジン |
CFMI CFM56-5B6
10,660 kg ×2 |
座席数 |
Y180 / Y186 |
AIRBUS A320-216 (JA 01AJ) 旧塗装
「日本のエアライン2017-2018」 イカロス出版, 2017年
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